手汗の治療法ボトックス注射とその他6つの手汗治療・改善方法をまとめました
手の多汗症は手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)と呼ばれて、病気として認められいます。
それなのに「汗っかき体質なだけだ」とか、若い方だと「年をとれば自然に治る」なんて悩みを分かってもらえなくて、つらい思いをしている方も多いのではないでしょうか?
- 日常生活で手を握れない
- 紙が湿ってよれよれになる
- パソコンのマウスやキーボードが汗でベタベタになる
- 常にハンカチやハンドタオルを持っていないと不安
- 手から滴り落ちるほど汗が出る
目次
- 1 あなたの手汗のレベルはどれくらいですか?
- 2 手汗治療をボトックス注射で行う方法とは?
- 3 手汗の改善にボトックスが有効な仕組みは?
- 4 手汗治療にボトックス注射を行うメリットは?
- 5 手汗治療にボトックス注射を行うデメリットは?
- 6 手汗治療のボトックス注射の費用はどれくらい?
- 7 手汗を治したい!ボトックス以外で手汗を止めるの6つの方法は?
- 8 手汗に働きかける【外用薬の塗布】
- 9 手汗対策に比較的簡単に行える【イオントフォレーシス療法】
- 10 手汗を神経に作用して止める【内服薬】
- 11 【ビューホット】切らない手術で手汗をとめる
- 12 手汗を完全に止めたい場合は【外科手術】という方法も
- 13 手汗に効く【デオドラント】を使う
- 14 手汗の治療法ボトックス注射とその他6つの手汗治療・改善方法、のまとめ
あなたの手汗のレベルはどれくらいですか?
あなたの手汗はどれぐらいのレベルでしょうか?
レベル1
紙がよれるくらい手が湿って、汗がキラキラしているが、こぶしを握っても汗は垂れない。
レベル2
手に汗がたまって、ハンカチで拭いてもまた汗が出て、こぶしを握ると汗が垂れる。
レベル3
手に汗の水玉ができて、手を開いたままでも汗がしたたり落ちる。
このような手掌多汗症は自律神経の一つである交感神経が活発化することによって起こります
手の平に汗を多くかくのは首から胸にかけてにある交感神経が活発に働いているためということがわかっています。
手汗治療をボトックス注射で行う方法とは?
新しい手汗の治療方法の一つにボトックス注射があります。
ボトックスとは「ボツリヌストキシン」というボツリヌス菌から抽出したタンパク質の一種を注射することで、局所的に一定期間、筋肉の働きをブロックさせて様々な症状を改善させる治療法です。
アメリカでは1989年に米国食品医薬品局(FDA)が「ボトックスは人体に無害」ということを承認され、日本では1997年からまぶたや顔の痙攣、脳卒中の後遺症の手足の筋肉の突っ張りを改善するために使われ始めました。
手汗の改善にボトックスが有効な仕組みは?
手にはたくさんの「エクリン汗腺」という汗が出る腺がありますが、汗を出すように促す交感神経から出るアセチルコリンという物質がエクリン汗腺に伝わるのをボトックスが抑えてくれるために汗が止まります。
ボトックス治療に使われる薬はアラガン社の「ボトックス」が最も歴史が古いのですが、同じアラガン社の「ボトックスビスタ」も安全性や効果が高く、まぶたの痙攣の治療薬として唯一厚生労働省にも認可されています。
手汗治療にボトックス注射を行うメリットは?

- デオドラント・制汗剤で止められない汗にも効果がある。
- 手術をしないで、多汗症の治療ができる。
- 短かい時間で治療ができる。
- 日常生活に影響がほとんどない。
- 即効性があり、一般的に翌日から効果が感じられる。
- 副作用が少ない。
手汗治療にボトックス注射を行うデメリットは?
- 永久には効かないので4か月から6か月ごとに治療を行う必要がある。
- 保険は使えないので自費になる。
- 定期的に治療を行う必要があるために、費用がかさむ。
- 手の平は皮膚が薄く脇に比べて治療中の痛みが激しい。
- 握力が低下することがある。
- 特に治療中の痛みが大変激しい点と、定期的に治療を行う必要があるけど、保険が使えないので長期的にみると費用がかさむことが大きなデメリットです。
痛みの対策としては、麻酔クリーム、アイシング、氷での冷却、極細針の使用などで工夫をされている病院があります。
また最近では痛みを軽減するために針を使わずにガスの圧力で麻酔薬やボトックスを射出するメドジェット(MEDJET)という器械を使用する病院も出てきています。
- また副作用は少ないものの、握力が少し低下することがあり、指先での細かい作業や、楽器の演奏、球技のスポーツをする場合は支障が出る場合があります。
手汗治療のボトックス注射の費用はどれくらい?
病院によって、また使うボトックスの種類によってばらつきがありますが、両手で1回4万円から10万円くらいです。
手汗を治したい!ボトックス以外で手汗を止めるの6つの方法は?

ではボトックス以外の手汗改善方法とそのメリットとデメリットをみていきましょう。
手汗に働きかける【外用薬の塗布】
汗の分泌を減少させる働きのある、塩化アルミニウムの液を手の平に塗る治療法です。
メリットは非常に簡単な治療方法で、自分でも行えて費用も抑えられる点です。
デメリットはかぶれが生じやすい点です。
手汗対策に比較的簡単に行える【イオントフォレーシス療法】
イオントフォレーシス療法といって、水を入れた専用の機器に弱い電流を流して手を15分ほど浸すと汗腺をブロックして汗が出にくくなります。
これを1週間のうちに1回から3回行います。
メリットは費用が抑えられると、比較的簡単に行える点です。
デメリットは治療をやめると症状がでるので、1週間のうちに数回は行わないといけない点です。
手汗を神経に作用して止める【内服薬】
処方箋ではプロバンサインという薬が神経に作用してアセチルコリンの物質が汗腺に届くのをブロックしてくれて汗を抑えてくれます。
メリットは保険が適用されること、体全体の汗に効果があり、即効性があって1時間ほどで効果があらわれて5時間ほど効果が持続する点です。
デメリットは副作用が出る場合があり、口が渇く、胸がドキドキする、便秘になる、排尿の障害が出るという報告がされている点です。
漢方薬にも多汗症に効果があるものがあります。
メリットは副作用が少ない点です。
デメリットは費用が高いこと、長期的に体の調子を改善していくので処方箋のような即効性がない点です。
【ビューホット】切らない手術で手汗をとめる
脇の多汗症やわきが治療で「切らない手術」として最近注目のビューホット、ミラドライ、ウルセラドライなどがありますが、ビューホットは脇だけではなくて手、足、デリケートゾーンの多汗症治療にも使われています。
メリットは施術時間が短い、日常生活にすぐに戻れるといった点です。
デメリットは保険が適用されない自由診療のために費用が高くなる、1回で完治するとは言い切れない、色素沈着する場合があるといった点です。
ビューホットによる手汗治療の費用は
新しい治療方法なので、興味がある方はビューホットのある美容整形外科の無料カウンセリングで以下のようなことを質問しましょう。
病院の手の多汗症の症例数、誰が施術してくれるのか、その医師の手の多汗症治療の実績、再発のリスクなど。
詳しく尋ねて、納得がいく場合のみ決断するのがいいと思います。
関連記事>>>切らないわきが治療ビューホットとミラドライを比較しました
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手汗を完全に止めたい場合は【外科手術】という方法も
手汗を完全に永久的に止めたい場合は交感神経を切る手術も行われています。
内視鏡手術(ETS手術)といって、脇に小さな穴をあけてそこからカメラを入れ、背骨の近くにある交感神経の一部を切断します。
メリットは、手汗が大幅に改善され、手術時間は20分程度と短く、日帰りができる病院もある点。
また傷跡はほとんど目立たず手術後の痛みもほぼないこと、手だけではなく脇や首、顔の汗も少なくなる場合が多い点です。
デメリットは代償性発汗といって、汗が出なくなるので体温がうまく下げられずに首や顔が暑く感じられるようになる点や、胸や胴、太ももからの汗が多く出るようになる点です。
手汗に効く【デオドラント】を使う
ボトックスや手術などゆくゆくは考えたいけど、とりあえず今すぐ何か対策をしたいという場合は手汗用のデオドラント・制汗剤も効果的です。
手汗専用のデオドラント・制汗剤なら気軽に使うことができて、自分に合ったものなら薬や他の治療法に頼らなくてもよくなるかもしれませんので最初に試してみてはどうでしょうか?
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手汗の治療法ボトックス注射とその他6つの手汗治療・改善方法、のまとめ

なかなか人には理解してもらえない手汗の悩み、ボトックスで治療する方も増えていますが、今のところ残念ながら保険は適用されてないため、長期的にみると高額な治療法となっています。
もう一つのデメリットは痛みが大変強いために手汗のボトックス治療を継続する方は少ないという点です。
今回は他の治療法もご紹介しましたが、手術や処方薬はちょっと不安だなという方は、アルミニウム液、イオントフォレーシス療法、漢方薬そして手汗専用のデオとラント・制汗剤をまずは試してみられるのはどうでしょうか。
顔汗が気になる方はこちらの記事もご覧になって下さいね。
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